大人の流儀とか

40代に突入し数年が経過しました。という訳で、次第にそろそろ大人として然るべき行動をとっていきたいと思うようになりました。果たして大人として然るべき行動とはなんぞや。騒がない、グレない、嫉妬しない、泣かない、くじけない、食べ過ぎない、飲みすぎない、寝過ぎない…。あげたらきりがないのですが、どうやら共通して言えることは、「~ない」というフレーズ。つまり、自己を管理するという行動(セルフマネージメント)ということがいえそう。けれでもそれは、きっと最低限の話。さらに大人として然るべき態度というのは、自己管理の後の自分本位ではなく、相手のための自分、他人のためのパフォーマンス、いわば利他的に生きるということかもしれません。自分でない誰かに利益をもたらせ、誰かの幸福を導く。そんなことがナチュラルにできたら、貴方はすでに大人。

まずはファッション。大人とは最低限のTPOへの配慮がないと。。。だけど、これに捕われてばかりだと、「相手に不快感を与えない格好」に止まりがちで、逆に退屈な印象を与える可能性があり。上級のTPOは「相手が喜ぶ格好」だといえそう。私の場合、毎朝長風呂に浸かり、その日の流れをイメージします。全体的なスケジュールとやりとりする人たちの顔を思い浮かべたら、その中で最大公約数を見つけ出し、可能な限りの「相手が喜ぶ格好」を探します。例えば、数名のファッションブランドのデザイナーと会う予定の日には、アウター、トップス、ボトムス、小物で4社分の商品を網羅できたら理想。アウターやシューズは会社で替えて、出向くこともしばしば。いざA社のデザイナーに会うと、「どこのブランドか知りませんが、気に入っていつも着ています」などと言いA社の服を見せるなどすると、その場に笑いが生まれ、一層和みます。これは、服(職種)のケース以外でもいえることですね。

そして清潔感も味方にできたらさらに理想的。実はこれが一番大事とか。見た目の良さと快適な機能性から、気に入った靴は何度も履いてしまいます。けれども、手入れが難しく、比較的ケアをないがしろにしてしまいがちなのが靴。中でもお気に入りの靴ほど登板回数が多く、汚れている場合が多いのが事実。

そこで先日、生まれて初めて「靴磨き」にトライしてみました。これぞ大人の流儀。贅沢のパスポート。足下のR指定。

人に靴を磨かせるなんてことは、何とも烏滸がましい行為ですが、微力ながらも経済を回していると思えば。職人さんの見事な手さばきと次第に艶やかさを取り戻していくいつものシューズが、たまらなく眩しい。

 

メニューはこんな感じで。1000〜1600円くらい。そんなに高くないです。

 

 

向かって右がビフォア、左がアフター。この艶感の違い。一目瞭然。出会った頃の君に戻ったような感じ。付き合い始めのあの初々しい二人に。

足下に魅力を取り戻した後、あいにく外は夕立のような土砂降り。雷も。

私は雨を避けるように少し遠回りのルートで駅へ向かいました。

ピカピカになった足下を時折かばいながら。